«美紀side»
浩多の話を聞いたとき、私が疑問に思っていたこと全てが、真実へと繋がった。
なぜ、私を忘れているのか
ー事故が原因で、一部の記憶がないから。
なぜ、笑顔が消えているのか
ー愛されず、人が嫌いになったから。
なぜ、どこか一線を引いているのか
ー自分の殻に閉じこもっていたから。
それは、はまらなかったパズルのピースが誰かの手によって、ピッタリと完璧にはまっていく。
そんな感じだった。
それは決していいものではなく、どうして自分で出来なかったんだろう。ってもやもやが増えていっただけだった。
«美紀side終わり»