«美紀side»


浩多のお母さんと、校門で初めて会った日。

浩多の様子がおかしい事に、私達二人は疑問に思っていた。

すると、「明日浩多に聞いてみる?」と、優子ちゃんが尋ねてきた。

「うん!」
って、即答したい気持ちを押さえて

「浩多が話してくれるまで待ってよう。」
そう、強がった。

本当は、今すぐにでも聞きたかった。

「なんでそんなに驚いてるの?」って
「なんで話してくれないの?」って
問いただしたかった。


だけど、浩多はどこか私達に一線を引いている。


近すぎず、遠すぎず。そんな感じに…

だから、柄にもなく強がった。
浩多が自分から「話す」そう言ってくれるのを待ってようって。


そしてついに、浩多が話してくれる。

自分から「聞いてくれ」って。


私は、嬉しさと戸惑いが混ざっていた。


«美紀side終わり»