カラン カランッ

今日、二度目の音色。

入ってきたのは、本井と後藤だ。



「どうしたの?浩多から誘うなんて珍しいじゃん」

そう、俺が二人を呼んだのだ。


俺の過去、そして北海道に行ってしまうこと、二人がどれだけ大切か。


「俺の話を聞いてほしい。」


自分でも、強くなったな。
そう思う。

自惚れでもいい、自己満足でもいい。
自分に自信がつくならば。


「え …」

二人は一瞬キョトンとしてから、笑顔になって
「うん!」
そう言って、嬉しそうに頷いた。