「私はバナナタルトで。」

「じゃあ私はイチゴパフェで、お願いします。」

店員さんが去って行った後、
ゆうちゃんがため息をついた。

「思ったらあんたと遊びに行くたびなんか食ってるよね…そりゃ太るのも当然だわ。」

「ゆうちゃんは太ってないじゃん!太ってるのはももの方だよ〜!」

「ほんと。あんた全体がぷにぷにしてるよね。ぽっちゃりというか」

私の手をつっつきながらゆうちゃんが言った。

「っっなっ!!」

「うそうそ。まぁ女の子はちょっと肉がついてた方が可愛いよ。」

「でもモテないし。」


ゆうちゃんはポカーンとしていた。
「…ごめん、あんた知らないの?小学生の頃の男子があんたと喋る時ののデレデレな顔。」

「あれ怒ってるんじゃなかったの?ももドシだから皆にムカつかれてるのかと…」

「この鈍感ぷに子が。」

「えっひど!」

「そんなんだから彼氏も出来ないん「バナナタルトでーす」

店員のトレーの上のタルトはとっても美味しそう!!!
「わーーーー!美味しそう!ももここのバナナタルト大好きなんだよ!ゆうちゃんも食べ…ゆうちゃん怒ってる?」

「…怒ってない。」

イチゴパフェのイチゴをスプーンでぶっ差して無言で口に運ぶゆうちゃんは…
怒ってる。
どうしよう…