「ペース少し速めるよ。あと1時間しかないし。」
「ねぇ、たっくん、スタンプの紙が・・・・」
視線をまなみが見ている方にうつしてみる
すると、下の木の枝に引っ掛かっていた。
「落としたのか。取ってくるからここで待ってろよ。」
「えー。まなも行くー。」
んー。困ったな。ここで置いていくと逆に暴れそうだから連れていくか。
「よし。分かった。じゃあ、絶対に離れるなよ。」
「うん!!」
木の根を足場にして俺は紙が引っ掛かっている場所にたどり着いた。
「キャー。」
愛美の方を振り返った。
愛美が足を滑らして落ちそうだった。
「まなみ!!!!」
手を掴んだと思ったら、足場が悪く俺は深い崖下に落ちていった。