横をみたら、口を大きく開いた優馬の姿があった


「おい優馬、そんな顔してどうしたん だよ?」

「あの女の子って今年入ってきた一年 で一番可愛い女の子じゃなかったっ けな?」

「あ、そうなんだ。まぁ俺はあいつしか興味ないけどな」

「やっぱ山田しか興味ないんだなぁ、 翔は」

「うん」



山田ってゆうのは俺の初恋の相手、山田風香。
中学生の頃好きになり始めたけど、山田は中学3年になる前の春休みに転校した。


「優馬、クラス表でも見に行こう」


俺は運の悪い事に優馬とは一緒のクラスになれなかった。


「まじかよ。優馬と一緒のクラスじゃないんなんてショック過ぎる」

「え?なんか言った?」

「いや、なんでもない」