本当のことだった。


 俺だってネットは見ているのだが、トレンドには全然付いていけてない。


 だが、それでもよかった。


 別に強いて知る必要もない。


 そう思い、適当にやっていた。


 ずっとここ最近、そうである。


 島田が淡々とパソコンのキーを叩き続けた。


 課内庶務に専念している。


 俺の方も追ってパソコンを立ち上げ、キーを叩き出した。


 古い調書はだいぶ残っている。


 これを全部電子化するのだ。


 いずれ警視庁と所轄署に所属する警察職員全員が、古い調書をネットで見れるようになる。