単にずっと仕事で解消するのだ。


 何もかもを、である。


 おそらく一般人には警察官の事情は分からないだろう。


 何かとハードな仕事で、疲れてしまうということが、だ。


 島田は平気な顔をしている。


 何ともないようだ。


 ずっと詰めていることに。


「トノさん」


「何?」


「最近、ニュースとかでいろいろあってるけど、俺もあんま関心ないんだよな」


「そう?ネット見てるんじゃないの?」


「うん。でも、記事はどれも斜め読みでさ。……まあ、それでもいいよね?」


「そう思うよ。皆、社会情勢とかには、だんだん関心が薄れていくんだし」