その点、所轄など可愛い方である。

 
 一口に仕事と言っても、課内庶務で古い調書を起こすか、街をパトロールしたりする程度だ。 


 そんな仕事なら、巡査でも出来る。


 それを樋井や神名川ら上の人間は、俺たちにやらせるのだ。


 警察も階級社会である。


 慄然とした。


 島田とコンビを組み、動き回っている以上、雑用の類も避けられない。


 それにしても二〇一四年も何とか終わりそうだ。


 あと一週間弱あるのだが……。


 別に大したことはなかった。


 単に何かと忙しく、暇がなかったという程度で。


 署に着き、刑事課に入っていくと、島田が先に来ていて、