そう言って、パソコンに向かい、調書を電子化する作業に追われる。


 暇がない。


 課内庶務はあるのだ。


 一定量の。


 不平・不満や、文句の一つも言わずにこなす。
 

 思っていた。


 ずっと我慢していることもあると。


 だが、昼になると食事の時間だ。


 その日も仕出し屋が弁当を持ってきた。


 幕の内である。

 
 一つ手に取り、開けてから食べ始めた。


 食事する時間は一番いい。


 和むからだ。