「分かった」


 頷き、またパソコンのキーを叩き始める。


 文書を整理し、データを保存して、午後三時前に地下の射撃訓練場へと向かった。


 春で幾分体が重たい。


 食後などに、眠気が差すこともあった。


 だが、そんなことを言ってられないのが、デカだ。


 日々、やることはたくさんあった。


 気に掛かっていることは山ほどある。


 まあ、もちろん、武道や定期的な逮捕術・射撃訓練などは警察官としてすべきことなのだし、警察学校時代からやっていることなのだが……。


 その日も午後三時から、地下で訓練し始めた。


 スコープを嵌めて、銃を正眼に構えてから、的に向かい放つ。


 パーンという乾いた音が立て続けに鳴り、発射された弾丸が的へと当たった。