ナンパside
俺は仲間が見つけたという女を見て驚いた…
黒く、艶のある髪に少し冷たい印象を受ける瞳、赤く誘うような唇。
全てが完璧で、こんな女がいるんだと人事のように感じた…
仲間にも見てほしくて、軽い気持ちで呼んだ
そこに、女の友達という女が来た
暑そうなのに目深に帽子を被ってるので不思議に思い、親切心で帽子を取ってあげた
そこにあった顔に俺はフリーズしてしまった。
一言で言うなら天使だ…
馬鹿なことを言ってるのはわかっているが、他に例えようがない。
神というほど強くはなく、とてもはかなく、可憐。
純真無垢で、なにも知らない子供のようだ
それでいて女が隠れていて、少しでも力を抜くと威圧で腰が抜けそうだ…
さっきの女は他人事だったが、この女は欲しい…と、強く思う。
釣り合わないと分かっていても、手に入れたい
独り占め出来たらどんなに良いんだろう…
いつの間にか手に帽子はなく、目の前少女はまた帽子を深く被ってしまった
仲間を呼んでおいて良かったと思う。
俺達4人じゃ連れ帰ることは無理だろう…