全く、面倒なことをしてくれる。

けど、私の顔に焦りはない。


慣れてるしねぇ~

まぁ、理由はそれだけじゃないけど…


「うわっ!マジキレー!もでる?」

「やばくね?他の仲間も呼んじゃう?」

なにやら話し合ってるようだ…

はっきり言ってこいつラには用がない。

早くしないと、大事なあの子がきちゃうじゃないか…

しょうがない…
お得意の追い払い方法でもするか…


そう思い立ち、携帯を取り出そうとしたら、

「彩芽ーーーー!!!」

可愛らしい、あのこの声がした。

走って来たのか、うっすらと汗をかいている…

確かに今日はとても暑い。

まだ、時間も余裕があるのに走ってくるなんて…はぁ~……可愛い……

そんな事をつらつらと考えてたら、あろうことかナンパ男のひとりが大事な子に話しかけた。

「あれ?君ぃ、あのこの友達?」

「違います!!大親友です!」

ちょっ!怒るとこそこじゃないでしょ?

全くぅ…
まぁ、嬉しいけど