私が頑張ってメイクをして学校にいってもみんなからは釣り合わないだのよく言われる…

だから時々不安になる…
もしかして私をお嬢様だと勘違いしてて仲良くしてるのか?!だの、誰かの命令?とか

でも綾ちゃんは、ローンをまだ返せてないこじんまりとした私の家を見てもなにもいわない。

しかも私のすっぴんを見ても友達でいてくれる人なんてもう現れないだろう…

だからってわけじゃないけど、私は綾ちゃんを大切にしたいんだ
この関係を誰にも邪魔してほしくない

たとえ綾ちゃんが将来できるであろう好きな人でも…ね!

ぐぐっとキャップがついた目深帽をかぶり、待ち合わせの駅に向かうために、大きく玄関を踏み出した