「ちょっと~…ケバコさん?!
勝手に竜門寺くんを撮らないでくれる?」

と、頭上から女子達の声が聞こえた。

私はイスに座ってるから見上げるかたちになってしまった


くっそぉ~!見られてたのか…っ!

と、思うのは時すでに遅く、女子達の小言はさらに増える。

「だいたいケバコさん、あなた竜門寺くんをみすぎよ!?」

そう中心の子がいうと周りの女子達もそうだとばかりに頷く

そして振り返り、元凶ともいえる男子をうっとりと見つめる