最初は憧れだと思っていた。 中1の頃、真魅に話していたところ、 割り込んできて奴は言った。 『いわゆる…恋だね』 キメ顔で。 『しっ、蚣!!』 蚣が、蚣がいた。 『誰が失笑やねんww』 『どこから聞いてた!?』 『憧れの存在なんだよねぇ、から』 幸い、蚣が、は聞かれてなかった。 『あーうんならいいっす。』 『なんだそらw…あチャイムもうすぐで鳴る!!んじゃ、』 真魅はにやにやとしているばかりだった。