可愛らしいお店に入って、店員さんに席に案内されて、やっと気づいた。
この人…すごいイケメン…。
「…っと、自己紹介がまだだったな。
俺は俊の兄貴の陣(ジン)。
昔は無名の族の総長やってた」
『俊の…お兄さん…??』
確かに雰囲気が俊みたい…。
「まぁ、話っつーのは、あいつの事なんだけど、過去の話は聞いたか?」
『…まだです』
なんとなく素に戻りかけてる私。
「そうか、これから話すかもしれないんだが、
あいつがプレイボーイになったのは俺のせいなんだよ」
『…え?』
突然悲しそうな顔をする陣さんに驚いて、え?としか言葉が出なかった。