ーーーほんの数ヶ月前




その日は特にすることもなくて暇で、
街をぶらぶらしてたんだけど…。




「あんた、桜蘭の総長さんだろ?」




とりあえず、何かあった時のためにいつものパーカーとネックレスつけてオッドアイのカラコンをしてた。




その行動が裏目に出たかも…。




「何か用?」




話しかけて来た男はフッと鼻で笑ってから、
あぁ。と言った。




「立ち話もなんだ、そこの店に入ろうか」




そういいながら指差した先には、可愛らしいカフェ。
本気で行ってるの、この人…。




いや、私はいいけども!