放課後、カコちゃんと一緒に図書室に来た。
あの人、身長高いからいたらすぐ見つかると思うんだけどな~
「凛子、いた?」
「んー、見つからないかも~」
「学年もクラスもわかんないし、どうしようかしらねー」
「あの、先輩方、何かお探しですか?」
困っている私たちに話しかけてきた知らない人。どことなくあの人に似ている気がするんだけど…。
でもこの人は、昨日の人より背少し低いし、メガネもかけてないし、やっぱり別人だよね!
「本、じゃなくて人を探してるのよね…」
カコちゃんは話しかけてきた男の子に言う。
「うーん、それじゃ僕は力になれないですね…」
「そんなことないわ、わざわざありがとう」
「!…あの、ちなみに誰を探してるんですか?僕図書委員だから、よく来る人ならわかるかもしれないんですけど」