「カコちゃん、私恋したかも」

そう新作のグミを食べながら呟く親友に私はまたか、と思った

なぜなら凛子との付き合いは幼稚園から高2の今までとだいぶ長いのだが、こんなことしょっちゅうなのだ。
凛子は惚れやすい体質なのか、少し優しくされたらすぐに好きになって、さっきみたく私に報告する。そして、周りが引く程のアタックを繰り返し、いつの間にか飽きている。

この繰り返しなのだ。しかも凛子はすごくカワイイ。凛子がアタックして落ちなかった男はいないと思う程に。だけど、天然で鈍感という性格もあり、その好意に凛子が気づいたことは一度もないのだけど。