「とっ……突然、何!?」






ドキドキドキドキ。





平静を装うが、鼓動があり得ないくらい大きい。

あたしの身体は熱を持ち、硬直している。





「唯ちゃん?」




蒼はいたずらそうに笑ってあたしを見上げる。




「俺、唯ちゃん食べちゃいたい」



「はっ……はぁぁぁぁ!?」




あたしは咄嗟に蒼の手を振り払い、後ずさりしていた。