中1ながらに彼女はこれから終わりの見えない過酷な人生を歩んでいく――――――――――――
私、山下ゆり。
現在、中1の女の子。
今、思うとこの中1の夏までが私は人生において1番平凡な日々を過ごしてたのかもしれない―
これから私に降りかかる不幸。
私はまだ知るはずもなかった。
今まで好きな人ができても自分から想いを伝えて来なかった私。
別に理由なんてない。
ただ、素直になれないだけ。
臆病なくせに、恥ずかしがり屋だし。
想いを伝えたくてもいざとなると足がすくむ。
恋以外、別に不得意とかないと思うけど…。
だからこれからもそうやって自分なりに成長していくんだろうと心のどこかでそう思ってた。