いつも見る度に
奏斗の体に増えていった痣(あざ)。

内出血をしているところも多々見られた。



そして、奏斗のお母さんは言ったんだ。








「こんな息子、いらなかったのよ!

誰が美形に生まれなさいって言ったのよ!
あなたが美形に生まれたせいで...

あたしだっていろいろ言われたのよ!」





お母さんが大好きだった奏斗は
その日から自分を偽って生きてきた。


素顔を隠すように。