「?」
「同じ学科みたいだし、ここで会ったのも何かの縁でしょ!
つーことで、仲良くしましょ?」
二カッと歯を見せて笑い、言う先輩に私はまたズキュンと心臓を打たれた。
なんですか、私を殺したいんですかこの人……!!
内心ドキドキしながら、また先輩の大きな手をとった。
「こ、こちらこそよろしくお願いします…!!」
「うん。よろしく。オレは吉井 春樹!きみは?」
「わ、私は、米原 春奈って言います…!」
「春奈…、いい名前だね」
にこっりと微笑んで私の手をぎゅっと握りしめる先輩。
「ちなみに、もう入る部活とか決めてんの?」
「えっ?いえ、まだですけど…」
私がそう言うと、「そっかそっか!」と言って嬉しそうに笑った。