「秀喜と付き合うわ。」




まるで他人事のように、




前原果歩はサラッと言った。




「ってかお前等どーゆー関係!?」




そっから説明しろよ。




「そうそう、あたしも知りたい。」




「秀喜は普通のお隣さん。」




「俺等みたいなもんじゃねぇの!?」




「だからアパートのお隣さん。」




前原果歩って1人暮らしだったんだ。




「隣に秀喜が住んでるから、




 瑠璃を家に呼ばなかったのよ。」




『へ?』という表情を浮かべる。




「瑠璃に手出しそうだったから。」




そんなことしたら滝見まじで呪う。




「高校から彼もあそこに住んでるの。」