「‥あ、あのさ‥帰りも電車でしょ?心配だからさ‥帰り送ってってもいい?」



一瞬視線を反らし、沈黙を破るように彼は、思いがけない言葉を発した。


「‥はいっ。‥ありがとうございます!!」


私は即答し、深々とお辞儀をする。


「‥じゃ‥市立図書館分かるよね?H高脇の。

そこで待っててもらえる?18時までには行けると思うから‥じゃまた!」



そう微笑んで、彼は、ホームの人ごみを駆け抜けていった・・



人生最大のピンチが最大のチャンスに変わった‥?



彼と一緒に帰れる・・



彼にまた逢える・・