「それって、運命の人なの?!

カラコン茶髪の単なるギャル男かヤンキーかもよ!!」



昼休み、彩香とお弁当をほおばりながら、また、彼のことを話題にする私に、彩香の辛口コメント。



「絶対違うもん!!きっとハーフかクォーターだね。

そこらの汚いギャル男なんかと一緒にしないで!!!

ほんとこの世のものとは思えない美しさなんだよ!!

それに頭もよさそうだったし!!」



必死に反論する私に、彩香の鋭い一言。



「でも、それ以来逢ってないんでしょ。」


「うん・・逢ってない・・出逢った日から毎日同じ時間の電車に乗って、図書館にも通ってるんだけど・・」


「璃子ストーカー?!はははっ!!

てか、逢ってないってゆーか、見かけてない。でしょ?

妄想の中で美化されてるのかも知れないし・・でも、また逢えるといいね!

璃子の運命の王子様に」