用意してくれた麦茶を一気に飲み干し、一息つくと、思い切って尋ねた。



「あのね、おばあちゃん。

今日は、おじいちゃんの事が聞きたくて遊びに来たの。」



「璃子・・どうしたの?急に・・」



少し驚いたように答える祖母。


私は、ためらいながらも続けた。



「おじいちゃんがね・・


水沢英一郎さんが・・


ロシアで生きてるかも知れないの・・」