うだるような暑さに汗が噴き出す。

坂道を登り、公園を曲がると、薄茶色の祖母の家が見えた。


「こんにちは~」


玄関を開けると、


「璃子~久しぶり。よく来たね~。上がりなさい。」


そう言って、祖母は笑顔で私を迎えてくれた。




83になるとは思えない、キレイでしっかりとした祖母。


若い頃は、相当美人だったんだろうな・・


そう思いながら、祖母を見つめる。