「陸‥ああ見えて凄く優秀で‥


授業後に難関大特別進学クラスの授業受けたり、


フェンシング部でも県選抜に選ばれてたり、


文化祭も私と一緒に実行委員任されてたり‥


とにかく、忙しいんです。それで‥


陸は、優しいから直接言えないと思うから‥


失礼なんですけど、



毎日陸を待ったりするのやめてもらえますか?



陸の将来、潰して欲しくないんです。」




唐突に浴びせられる彼女の言葉に、グサッと胸を突き抜かれる。


心外だった。陸の将来を潰すだなんて・・


ショックでまぶたが熱くなる。


震える声で彼女に問う。



「あなたは・・陸の・・」