三郷くんの葬式が終わったあと、咲子さんから一通の手紙を受け取った。


帰り道の河原で私は座った。

そして、手紙を開いた。


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紗枝へ


紗枝がこの手紙を受けとっているってことは、もう俺は紗枝の隣にはいないんだな。


何だかんだ言って2ヶ月って短かったね
でも、紗枝との思い出沢山、できたなぁ(笑)

ごめんな?
色々と辛い思いさせて、俺が体調崩して入院してしまった時、本当に不安そうな顔してたの今でも覚えてる。

それから無理させちまったよな?


でもさ、俺は紗枝がいてくれたから笑えてたんだ


ずっと側にいてくれてありがとうな。

紗枝と出会えてよかった。

紗枝と恋することができて嬉しかった。

こんなこと恥ずかしくて言ったことなかったけど、紗枝

愛してる。

最後に俺からお願いがあるんだ。


この先、辛いことがあっても笑ってて欲しいんだ。

俺、紗枝の笑った顔が大好きだからさ

そんで、俺のこと忘れないでくれたら嬉しいな。(笑)


紗枝の幸せをずっと見守ってます。

元気でな。



陽より。

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ポタポタ


三郷くんからもらった手紙が濡れちゃう。


泣き止まなきゃ。


私は、空を見上げた


そして、


「三郷くん。三郷のお願い事、まだ少し時間が掛かると思うけど…

きっと、笑えるように頑張るから…


私も愛してる」



空の上の三郷くんへ届きますように…


私は、声に出し伝えた


fin.