「桜子……」



「振り向いてくれないって
分かっていても好きになる。
辛いって分かっていても
踏み込んでしまう。


そんなでも、恋っていうんだよ……っ?」



やだ。涙出てきちゃう………



「桜子…」



「だからわたしを少しでも
好きだと言ってくれるなら、先輩に、



伊吹くんの言葉でオモイを伝えてきて……?



そして、それで、
わたしだけを、好きだ、と想えたなら


今日の放課後15時30分に

屋上に来てください。」




わたしはそう伝えて教室に入った。