そして、今日、わたしたちは
高校2年生になる。



朝、教室へ向かうと、
廊下で伊吹くんと出会った。



「……よし!」



わたしは小さくガッツポーズをして、
気合いを入れた。



「い、伊吹くん。」


「……ん?あ、おはよう」


「おはよう。あのね?」


「どした?」



いつもみたいに窓の外を見ていた伊吹くんは
わたしの方に体も顔も向けてくれた。