「美哉くん……」


「ん?」




「ありがとうっ……!」



わたしは全力で美哉くんに笑顔を見せた。





今年一番の笑顔を。






「おう!頑張るんだぞ?桜子…!」





そう言って…美哉くんは家のある方向に歩き始めた。