何の前ぶれも無く、 そう唐突に告白されたわたしは、 放心状態。 「……え?ふぇ?」 待って?でも、だって、 伊吹くんは………先輩が好きなんでしょ……? わたしなんて眼中にないはずだよ……? どうして……… 「…オレと付き合おうよ。ダメかな?」 「…わたしの事好きじゃないよ、ね……」 わたしがそういうと伊吹くんの右の眉が、 ピクッと動いた。 「す、好きだよ」 ………そんな伊吹くんは嫌いだよ。