「じゃあ、ごちそうさまっ!」 「あ!待て!桜子っ!」 「やーだーっ」 わたしはそう言って階段を駆け上がり 部屋へ入った。 「………あの人の名前知りたいな…… 同じ学年なのかな?年上かな?」 入学式しておいて 周り見てないから知らないんだよね…… ベッドに仰向けに寝ながら 手を電気に向かって翳(かざ)した。 あ………