南居設立企業もといい、
南居株式会社はこの私が働いている籤田(くじた)会社の目の前のビルに存在している企業会社のこと。
けれどもう少し先にある大学がなくなるらしく、噂はもう朝で何回も聞いた。
"ー大学がそのまま南居に預かるほど任されてるんだって"
私が通っていた専門とつながりにある大学が南居の関係に繋がりがあるというのに対し、学校側は困るらしく移転することとなった。
そこに南居株式会社が大学を捨てたという迷惑により。
そこで「新たに会社を設立しよう」
となったらしく…
派遣するため、通知がきたのだった。
まあ、会社から合併の話は聞いていたから驚きはしなかったんだけど。
好きな会社から離れること。
それだけが心苦しくて、
腹が痛むほどの痛さを感じつつ、
いままでの恩返しができなくなると不安に募っていた。
自分の会社である故、もう二年という年月も経っての苛立ちも。
「あ、でも。噂っていえばある人の噂って聞いちゃった!」
「…ある人の噂?」
「そう!最近自分の幸せを掴むんだーって熱血的にいってる容姿端麗な人!あの人に最近熱血的に見てる人がいるって聞いたの!
ちょっと短気なんだけど、
炯香と合いそうな性格まんまだよ!」
突然思い出した美浜はある人のことを思い出し私に視線を映しながら、
「……しかも、うちの人だって!」
大胆発言をかます。