あれから




お母さんお父さんが亡くなってからもう2年も経った。

まあ問題はお金だが、

お母さんが貯めていたお金が専門学校ちょうどの金額を残していて困ることもなく、

私は就職をすることに成功した。

そして今現在好きだった仕事を続けられている。

私は空気を入れ替えようと屋上に出て行き、美味しい朝の癒しに浸る。

高校で申し込みしていた奨学金もあるのでそんな休んでる日もなかった私だけど。

二年前に無事専門学校卒業し、
成人式も見せれたし、親孝行はできた。

そんなことを思い浮かべて、もう二年。

(お母さん、お父さん今日も大丈夫です)

あっという間。
そんな言葉が思い浮かぶ。

あれほどの泣いた苦しかった思いはいまでも、深く痛く残されている。

けど、もうそんなの日常に過ぎない。

過去は受け入れなくちゃいけないから。

ーーーそんな時に、

ふと目に入る入り口。

『新館についての注意事項』

さきに会社に入って廊下で見た報告書がそのままが屋上のフェンスに貼られていた。