ただ可愛らしい顔であり

ここ南居設立株式会社にいないのは分かる。


黒くて少し長い髪に着こなしてるとは思えないほどの乱れがどこもあるしなにかやったのかとさえ不安になるが、


横目みてても一向にこちらから視線を合わせない。



・・・・・なんなんだこいつ、

気になるの俺は彼女に一声かけた



「あの、どうしてここにいるのですか?」



彼女のいる理由がわからない

女とか言ったとしても彼女が呼んだのもありえるからだ

けど彼女は聞いてないのか一言も発しなかった


「おい。聞いてんのか?返事ぐらいしたらどうだ」


「・・・・・」



「返事もできねえのか?社員だかどうだか知らねえが返事くらいしてくれたっていいだろうが」


と愚痴をこぼした途端、


目を逸らしていた彼女が目を射てこちらに視線を向け言葉を零す。



「待ってるんで。静かにしてもらっていいですか。紹介は後でしますので、一切話しかけないでください。」