「課長・・・・・、」
そんなに犠牲にしてまでやる仕事だとわかって欲しいかのようにため息を零しながらも苦笑いする課長。
そんな責められて追われている課長の姿をみて正直に俺は断れなくなっていた。
「高吉。お前は特にいって欲しい。協力も嫌いとしてきたがこれは絶対為になると思うんだ。
何かはわからないけど、な」
そうなって欲しいと言ってくれて俺はいつも辞めたいなんて思わなくなった。
ーーーそう。
大学のお金の問題なんて特に急かすことはしなかった。
逃走中だとおもうけどいずれ捕まるそれだけのことだった。
「・・・・・ごめんなさい課長」
「ん?」
「俺行きます。後悔しないように」
「行ってこい。期待してるぞ」
「はい」
課長の笑顔な対応に俺も嬉しくなる。
「禄蜂もな」
「はい!精一杯尽くします!」