「課長?」
「ーー高吉、新館に移動することになった」
…俺が、移動するって…
「どういうことです…」
「…意味が」
そして、隣にいる禄蜂も声をあげる。
いつもの課長が今日はよくみたらよそよそしいし、慌てているようにもみえて…
つーか俺が、企画だなんだろうと愚痴いってたから?
さすがにーーーー
「真面目に言うけどな、企画だなんだろうがそんなのはやってくれたら成果だせたらいいんだ。それだけだぞ吉高」
「……」
「あと禄蜂も、だ。
この会社にはかなり重要としてる二人が移動を推薦したやつがいるらしい。
あとで話を聞いてこいよ?」
え?は?
今フツーにスルーしたけど、俺らを推薦?かなり重要?成果だす?疑問点がありすぎるぞ?
「や、課長?」
俺はその疑問を尋ねるため、
課長に声を掛けた。
「なんだ」
「なんで俺らなんです?」
俺らの意味。
禄蜂は企画にはしてないものの大学を建てる際、サポートはかかせなく行った。
そして俺も、企画を受け継いでやろうとして考えてるとこに、
移動を持ち込んで来てわけがわかるわけない。