「だから明日行けないって!」


いつもの放課後、友達とおしゃべりをし

苦手な合コンや女子会に付き合わされる                        
もう一年半たつが、まだこの高校生活に慣れないでいた         


中学から友達の舞はちょっとミーハーなん

だよね……  
            
         

セミロングで、艶のあるブラウンの髪 



少しつり目の大きな瞳で、よく気が強そ

うって言われるらしいけど、本当は凄く優

しい女の子なんだ



「ま、いいじゃん むこうから誘って

きたし。それに写真見たらけっこうカッコ

よかったよ」



全然知らない人と遊ぶなんて、私絶対無理!!
 

何話せばいいかわかんないし…… 



それに 



私には恋をする資格なんてない


            
「…夏希はあの時のことを忘れられない

ままでいいと思ってるの…?」



「そんなの分かってる でも‥」




あれからもうすぐ2年たつ


でもそんな簡単に忘れられるはずがない



あの出来事はあの頃の私にとって衝撃的

で、現実味のないようなことだったか

ら…‥


「ま‥無理して忘れるのも良くないけ

ど」     


もしかしてずっと私のこと心配してくれて

たのかな…



やっぱり舞はすごく優しくて、一番信頼で

きる友達だ…



「私、明日行くよ」


「ほんと!?」



舞が目をキラキラさせながらいった。



「でも‥今回で最後にしたい こういうの

は…」


「分かったよ じゃあ10時に遊園地に集合

だからっ」