それから何時間たっただろう。
私達は抱き合ったまま寝ていた。
「ん...。ぁ...こ、うやくん...起きて.....練習、始まっちゃう...。」
「んん...あ、もうこんな時間か...。レイ、今日は練習くるか?」
っ...今日は明日のための作戦会議...なんて、言えない...。
「...今日は、やりたいことあるから...。」
「おぅ。わかった。」
紘也くん...そんな悲しい目、しないで...。どうしたらいいの?
スパイだったなんて。
こんなに知ってしまったのに。
紘也くんのこと、滝沢のひとたちのこと裏切れない。