数十分して、いてもたってもいられなくなってオレの家へ向かった。 キッチンのドアを開けると 血まみれの親が倒れていた。 桜色の未央と同じ目の色をした妹が怯えた顔をしている。 未央が赤く染まったナイフを手に持っていて、オレの妹に質問した。 「あなたも紘也くんのこと、傷つけたの!?」 オレはその時はじめて未央が普通じゃないと気がついた。 遅かった。