「あ、私、紘也くんのとこに行くんだった!やばっ!いかなきゃ!行ってきます!」
「っ!レイ!待った!!」
ドアノブに手をかけた瞬間、鈴に呼び止められた。
「なに?」
「今日はこの部屋で会議。櫻川のためにな。滝沢が練習している間。明日は試合だぞ?それに、川崎もきてる。いいな?」
ほんとうは今日も練習に行きたかった。
目を伏せると春菜が
「それに、レイに確かめたいこともあるの。」
そうだよね...ちゃんと...話さなきゃ......。
「わ、わかった...。」
「「いってらっしゃい。」」
「...いってきます。」
そして、私は紘也くんの部屋に向かった。