あーぁ…せっかく樺澄止めたのに…



遠くからでもよく分かる



樺澄がさっき以上に怒っている事が。



今度こそ…捕まったら本当に殺されるんじゃないかしら。



樺澄がバカ共目掛けて走り出そうとした瞬間



「樺澄!!落ちるー」



窓枠に足をかけて身を乗り出した



ダメ!!りんちゃん!!



後ろでクラスメイトの女が悲鳴に似た声で私を呼ぶ。



止めてって頼んだのアンタじゃない



名前…わからないけど。