「ヤだって…俺の気持ちが?」



ますます目を見開いている…



何なんだよ



わっかんねー…



「なんか…言えよ…」



消え入りそうな声で凜に返事を求める



『か…』



「か?」



『か…ぎ、お母さん達が閉めて出掛けちゃって…私、あの人達が外出するなんて知らなかったから…鍵持ってきてなくて…』



そこかよ…



一気に気が抜けて笑ってしまった



「相変わらず、仲いいんだな親父さん達」



『…電話したら、樺澄んちに行けって言われて…』



………え?