『ちょっ…凜!!』



俺の声は虚しく校庭に響く。



もうヤだって…



俺がイヤって事?



嫌われた?



勢いで言うんじゃなかった



好きだと…



なかなか言えなくて、他の野郎にとられるのなんて考えただけで、我慢がならなかった。



ついさっき、肝試しの作業中にそんな事を考えていた、そこにあのバカ共の会話が聞こえた。



自分の名前バカにされただけであんなにキレるかよ



一緒に作業してた連中はそう思い込んでたけど、アイツら凜を狙ってた。



“有坂って冷たいけど、そんな女程泣かせてみてーよな”



テメーらなんかに凜を泣かせられてたまるかよ…



そう思ったら



もう…暴れてた。