『女なんていらん…』



えっ…



「もしかして…ゲ…」



言葉を続けようとするとほっぺを引っ張られた。



「いひゃい!!」



『俺がゲイに見えるか?』



引っ張られていた手を振り払って



「わかんないじゃない。見た目によらずって事もあるし!!」



と力んで言うと



『見た目どーりだっての。』



とあっさり言われた。



『なんでかな、他のヤツにゲイかもなんて言われただけでキレちまうのに、お前が言うと笑えてくるよ』



そう言いながら苦笑い気味の樺澄…



なんだか、勘違いしそうになってしまう



そんな風に“特別”みたいに言わないで欲しい…



嬉しいけれどもどかしいよ。