キーンコーンカーンコーン
6時間目の授業が終った。先生から、この後のことを聞かされた。
「掃除終わったら体育館で部活決めだから遅れるんじゃないぞ~」
そう言って教室を出ていった。

「部活決めだって! きっくー!弓道行こうぜ弓道!」

「わかってるから少し黙っとけ。
掃除行くぞ。」

飛び跳ねる佐々木を捕まえて掃除場所に移る。

場所はトイレ、今日見る限りでは、あまり汚れていなかった。

「今日の掃除は簡単そうだな。さっさと終わらせよう。」

佐々木は掃除とゆう掃除をしていなかったものの、ほんの10分で終わった。
トイレはかなりきれいになった。

「なぁきっくー、俺ら掃除する意味あったかな?
初めからこんな綺麗な場所を…」

「お前は掃除してねーだろ。橋っこに一つごみが落ちてたぜ」

ただ、このトイレのすごいところが、
ゴミが一つしかなかったと言うことだ。

「この学校、まあまあ綺麗だな。」

「そんなことより部活決めだ!」
佐々木は俺の言うことなど耳に届かず、ハイテンションで走っていった。
が、すぐに止まり、
こちらを振り返った。

「何だきっくー。早く行こーぜ。」
「俺を置いていのくかと思ったわ。よし行くか!」

そう言うと、佐々木と一緒に体育館まで向かった。
ただし、全速力で。

「おいっ! 佐々木!走る必要はないだろう!」

「理由なんかねーよ! 俺がただ早く行きたいだけだ!」
佐々木のマイペースに何度振り回されて来たか、もしかしたら、もう慣れてしまったのかもしれない。

最初は付き合ってられんと思って何度か注意をしていたたが、今となってはもう佐々木だからいいと水に流している。

よほどのことが無いともう注意することはない。
よほどのことが無いと…

「きっくーー!」
佐々木は走りもって叫んだ。
「んあ? 何だ!? 」
「体育館ってどこだー!?」